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 ついに発表されましたね。iPhone6。事前リークが激しすぎて、特に驚きはありませんでしたが。新しい情報としては、5.5インチ版の名称が「Plus」だった点と、あとは解像度でしょうか。

 これまで横幅320px(Retinaでは整数倍の640px)を頑なに守ってきたアップルが、画面サイズの拡大にどう対応するのか気になっていました。まさかppi(ピクセル密度)を落として640pxのまま拡大はしないだろうけど、かと言って拡大した画面サイズに合わせてピクセル数を増やしたら、横幅320/640pxの前提で作られたアプリはどうするんだろう? まさか余ったスペースが黒く表示されたりとか??

 この疑問に対するAppleの回答は、アップスケールの採用でした。iPhone6では横750px、Plusでは1,080pxと増えたわけですが、640px用に設計されたアプリの場合はシステムが自動的にアップスケーリング表示するのだそうです。ボヤケたりしないのか心配ですが、そこはAppleのこと、うまく処理していることでしょう。

 一方でiPhone6/Plusに最適化されたアプリでは、アップスケールでなくそれぞれの解像度を活かした表示がされるということで、恐らくSafariではより広々と画面が使えるものと思われます。

 この改革、ユーザーとしては嬉しい限りですが、開発側は手間が増えて大変ですね。特にiPhone6 Plusはピクセル密度が401ppiと高くなったので(他のRetinaモデルは326ppi)、その点も考慮したデザインが求められます。AV Watchの記事で西田宗千佳氏も書いてますが、今後はドットバイドットの設計からベクトルデータを活用した設計に変わっていくのでしょう。その方がデータも軽くなって良いのではないでしょうか。Webデザインの世界でも、デザインパーツを画像で作りまくる時代はそろそろ終わりかもしれません。

 ところで、このiPhone6/Plusでどうしても許せないのが、裏面のレンズの出っ張りです。ネットを見る限りあまり問題視されてないようですけど、きっとそれは皆さんケースを装着する前提だからでしょうね。その厚みに出っ張りが埋まってしまいますから。でも、iPhoneを裸で使う主義の私としては、今回の改悪は切実です。デスクやテーブルに置いたら、確実に斜めに浮きますよね。その状態で電話がかかってきてバイブが鳴ったりしたら、テーブルの上でグルグル回ったりしちゃうんじゃないでしょうか。そうでなくても、置いた状態で操作したらガタガタして使いにくそうです。

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 4年前にIPhone4を買ったとき、Retinaディスプレイの美しさ以上に感動したのが、テーブルの上に置いたときの「ヒタッ」と吸い付く感触でした。「ピタッ」ではなく、空気が追い出されて「ヒタッ」と吸い付くんです。当時、自宅のダイニングテーブルがガラス製だったのですが、iPhone4背面のガラスとテーブルのガラスが吸い付いて、得も言われぬ高級感を醸し出していました。5になって金属素材に変わり、その感触は薄らぎましたが、それでもフラットな背面は凛とした美しさを湛えていました。

 それが、あの出っ張りですよ。ジョブズが生きてたら絶対に許してないと思われる無粋な異物感。あの出っ張りの分だけ本体の厚みも増やしてフラット化し、その分バッテリー容量を確保してくれたほうが100万倍嬉しかったのですが。もしかしたら次のモデルでは解消されたりするのかな。まぁそれまでは待てませんけどね。

 とまぁそんなわけで、レンズ部には不満タラタラながらも買い換えることは間違いありません、あとは6と6Plusどっちにするの?という問題ですが、今のところは6の一択ですね。iPhone 3Gからずっと使ってる身としては、片手で操作するのに慣れきってまして、いまさら両手で操作なんてできません。とはいえ、実機に触ったらあっという間に考えが変わる可能性は十分ありえますが。5の二年縛りもまだ残ってるし、まぁゆっくり考えます。

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