ふぇのたす

じゃじゃーん! 行ってきました。2013年12月24日、クリスマスイブ。夜。渋谷。円山町。やるとこはひとつ(笑)。

というわけで、渋谷O-nestで行われた「じゃじゃーん!ふぇのたすとどきどき♡クリスマスイブ」に出掛けてまいりました。14日に足を運んだMUSHIFEST 2013で、たまたまこの「ふぇのたす」を目にして虜になり、気が付いたらローチケでチケットを購入していたわけです。

ここで「ふぇのたす」について簡単に説明しておくと、2012年の夏に結成された3人編成の“音楽グループ”。メンバーはボーカルのみこと、全作詞・作曲を手がけるギター兼シンセのヤマモトショウ、デジタルパーカッションの澤“sweets”ミキヒコ。当初はもう1人いたみたいだけど、その辺の事情はよく知りません。音楽のジャンルとしてはエレクトロポップと言うのでしょうか。初めて聴いたときの印象はその動きを含めて、きゃりーぱみゅぱみゅとモダンチョキチョキズを足しで2で割った感じ。いま聴いてみるとそうでもないかな? とりあえずこの「スピーカーボーイ」のMVを見てください。ボーカルのミコがカワイイ上に楽曲もメロディがキャッチーで、多大な中毒性を孕んでいるのが分かると思います。

まぁとにかく一度目にして以来完全にハマってしまい、SoundCloudに上がった曲をスーパーヘビーローテーションで聴きまくる毎日。初見からわずか10日後に初ワンマンライブが開催され、そこに立ち会うことができたというのは、幸運と言うよりほかないでしょう。

さきほどボーカルのみこがカワイイと書きましたが、見た目がカワイイとだけじゃなくて、声と振る舞いがさらにカワイイんです。上のMVを見るだけでも、その声のかわいさは伝わってくると思います。でも、振る舞いのかわいさはライブじゃないと分からないかも!?

表情の付け方と身のこなし、それから声の使い方に至るまで、どうすればオーディエンスが喜ぶか、かわいく見えるかを計算してやってると思います。でも嫌味が全然ない。そういう意味では既にプロですね。意識してか無意識にかは分かりませんが、21という若さですごい。

とは言えかわいいだけじゃだめということで、楽曲の方もなかなか名曲揃いです。演奏自体は打ち込みと生演奏のミックスとなっていて、自分的には物足りない部分もあるのですが、それを補ってなお余りあるクオリティの高さ。これはひとえに、全作詞・作曲を手がけるヤマモトショウの力によるものでしょう。この日も演奏した「すしですし」あたりは、一度聴くと耳に残る上に、覚えやすい歌詞と歌いやすいメロディ。思いっきりカラオケ向きです。どこかの回転寿司チェーンのCMソングに良いと思うんですけどね(笑)。

でも、このライブで個人的に一番良かったのは「ヘッドホンガール」。ポップで明るいナンバーが目白押しのふぇのたすにおいて、せつない女心を歌った貴重な一曲です。泣きそうな表情を見せながら歌い上げるみこの姿にはグッと来ました。デジタルパーカッションのミキヒコがライブで初めて叩いたドラムの効果も大きかったかも。

そんな感じで最高に楽しんで帰ってきましたが、メンバーの3人も初のワンマンライブの楽しさを噛み締めている印象でした。こういった音楽グループは星の数ほどあって、その中で売れるのはほんの一握りなんだろうけど、ふぇのたすには何としても売れてほしい! というか、売れる条件は揃ってると思います。サウンド的にも時代に合ってるし、あとは売り出し方と運次第かなぁ。みこが「いつかは武道館で」的なことを言っていたけど、ひょっとすると何年後かの大晦日に「ふぇのたす(初)」があるかも!?とここに予言しておきます(笑)。 

※トップの写真はふぇのたす公式サイトより

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